調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」で安心感を担保し、業務効率も追求


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マリン薬局 品野店は、株式会社クカメディカルが提供する調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」を採用し、正確な調剤を実現するとともに薬剤師の安心感を担保している。また、在庫管理にも利用することで効率的な業務運営を目指している。

高齢患者の在宅医療と一包化へのニーズに対応

 マリン薬局 品野店は、愛知県瀬戸市の古くからの住宅地に立地。運営する株式会社マリン(本社:愛知県名古屋市)は、愛知県内に調剤薬局を7店舗展開している。 マリン薬局 品野店の近隣には内科系のクリニックが2つあり、そこからの処方箋が主となっているが、近隣の住民が基幹病院で受領した処方箋を持ち込むこともある。処方箋応需枚数は、約1,200~1,300枚/月、備蓄医薬品目数は約700品目、ジェネリック医薬品使用率は85%。薬剤師3人、事務3人(いずれも常勤)で運営している。 同店の管理薬剤師である井口雄貴氏は「高齢化率の高い地域で、70代、80代の患者さんが多く来店されます。在宅医療のニーズも高く、個人宅7、8軒を引き受けています。一包化への要望も多いため、専用の機械を使って対応しています」と語る。 また、同店の薬剤師である井口清貴氏は「疾病予防や悪化を防ぐ観点から、健康に関するアドバイスも提供しています。高血圧や糖尿病などの生活習慣病を抱える患者さんであれば、服薬だけでなく、食事や運動なども大切です」と話す。

規格間違いを知らせる警報音に救われた 

マリン薬局では、2022年7月の大磯通店を皮切りに、全店舗で調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」を採用しており、マリン薬局品野店でも2023年3月の開局時から使用している。医薬品のバーコードを専用のハンディ端末で読み取り、処方箋入力情報と照合する仕組みである。 実は井口清貴氏と井口雄貴氏は親子なのだが、2人とも「ミスゼロ子」を使うのは初めてのこと。息子の雄貴氏は、以前から「ミスゼロ子」の噂を聞いていて興味があり、「ついに自分も使う時が来ました」と楽しみにしていた。 一方、父親の清貴氏は少し不安を抱えていた。「眼科の患者さんが多い調剤薬局に勤めていたため、内科の薬をあまり扱っておらず、また60歳を過ぎていることもあり、『ミスゼロ子』をうまく使いこなせるかどうか心配をしていました」と当時の心境を語る。 しかし、使用を始めてみると、清貴氏の心配はすぐに吹き飛んだ。操作が簡単であり、また「ミスゼロ子」の助けにより内科の薬剤の取り違えがあっても、監査前に修正ができる。 「例えば、胃潰瘍に使うエソメプラゾールや降圧薬のアジルサルタンで規格を間違えてピッキングした際、『ミスゼロ子』の警報音に救われた事例がありました。先発品とジェネリックも間違えやすいですが、『ミスゼロ子』があれば安心です。開局して半年ほど経ちますが、調剤過誤はまったくありません」と雄貴氏は言う。 また、マリン薬局 品野店で使用している一包化の機械は、包装にバーコードを印字する機能があり、これを「ミスゼロ子」のハンディ端末で読み込むことで、ヒートと同様の監査ができる。 さらに、マリン薬局では棚卸業務にも「ミスゼロ子」を活用する方針であり、準備を進めている。薬剤のバーコードを読み取り、実棚数を入力するだけで帳票印刷やデータ出力が可能となり、時間のかかる棚卸業務を楽にし、業務効率を大幅に高めることが可能となる。
 「棚卸しの際の機器の設定がわからなかったため、コールセンターに電話したところ、すぐに遠隔操作で対応してくれてとても助かりました」と雄貴氏は話す。クカメディカルは「ミスゼロ子」について、全国4,500薬局以上の導入実績とノウハウを有しており、相談や設定のサポートが手厚いのも特徴である。 「『ミスゼロ子』を使うことで得られる安心感は、薬剤師にとって貴重なものです。間違いの心配をせず、患者さんとじっくり向き合うことができます」と雄貴氏は話す。

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