親切、丁寧な対人業務を支える調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」
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ABC薬局 かんまき本店は、株式会社クカメディカルが提供する調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」を導入した。薬剤師の安心感を担保しながら、親切な接客と丁寧な服薬指導を行うことで、地域の人々に愛され続ける薬局づくりを進めている。
地域の人々に愛され続ける薬局づくり
ABC薬局 かんまき本店は、大阪のベッドタウンである高槻市の住宅街に立地する。“ かんまき”は地名で、最寄り駅の阪急電鉄京都線上牧(かんまき)駅から徒歩10分の地にある。運営する有限会社かんまき薬局(本社:大阪府高槻市)は、高槻を中心に8店舗を展開している。ABC薬局 かんまき本店は、1968年11月にかんまき薬局 本店として開局、2023年3月にリニューアルオープンした。
同店の処方箋応需枚数は約1,000枚/月、備蓄医薬品目数は約1,500品目、ジェネリック医薬品使用率は90% 弱。薬剤師5人と事務3人は全員常勤である。
ABC薬局は「地域の人々に愛され続ける薬局づくり」を目指しており、同店でも患者に親切丁寧な対応を心がけている。同店の薬局長で薬剤師の新井一馬氏は、「高齢の患者さんが多いので、例えば薬とは関係ない『携帯電話の使い方を教えてほしい』といったことでも、スタッフが対応できることは対応しています」と話す。
また、足の不自由な患者などの情報を地域の医療機関の医師やケアマネジャーなど介護系のスタッフと共有し、在宅医療に柔軟に対応するなど、細やかな対応をしている。 さらに、銀行や地域包括支援センターと連携して健康イベントにも参加し、体組成や骨密度を計測するなど、徹底した地域密着の薬局づくりを進めている。
便利で安心できるシステムに感激 新井氏は薬学生だった時に、ABC薬局で実習を受けた。その後、同薬局で働くことになったが、驚いたことがひとつあった。それは、実習時にはなかった調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」が導入されていたことだ。ABC 薬局では2020年2月に全店舗導入を終えている。 「ミスゼロ子」はピッキング監査システムで、医薬品のバーコードを専用のハンディ端末で読み込み、レセコンに入力された処方箋情報と照合する仕組み。調剤ミス、レセコン入力ミス、調剤漏れ、充填ミスなどの間違いがあれば、エラーを示す画面表示と警告音で知らせてくれる。「ミスゼロ子」は、患者予製や集薬後照合機能など個々の薬局に応じた運用が可能であり、分かりやすいシート表示、半錠予製なども以前からサポートされており、ユーザーの声を聞いて多彩な機能を持つシステムに進化している。業務フローに合わせてさまざまな使い方が可能だが、ABC薬局では、いったん調剤して集薬後にバーコードを読み込み照合する方法で全店舗統一している。
「初めて触れた時は、とても感激しました。こんなに便利で安心できるシステムが使えるのかと。操作もシンプルなので、すぐに覚えることができました。会社としても、ヒヤリハットやインシデントについて毎月報告する体制を整えて、ミス防止に力を入れています。システムでミスを未然に防ぐ仕組みを導入するのは、薬剤師が対人業務に集中するうえで、とても大切なことだと思います」と新井氏は言う。
新人薬剤師、非薬剤師のスタッフ、実習生などがピッキングすることもあり、「ミスゼロ子」の存在は大きい。 「実習生は薬剤の一般名はわかっても、先発品の商品名がわからなかったりするので、『ミスゼロ子』で1回チェックしていると、薬剤師としてはとても安心です」(新井氏) ABC薬局 かんまき本店では、使用するハンディ端末は1台だけだが、処方箋応需の多い店舗では3台利用しているところもあるという。「ミスゼロ子」を提供しているクカメディカルは、全国4,000薬局以上の導入実績とノウハウを有し、フリーダイヤルによる操作や設定のサポートをはじめ、専門スタッフによる迅速な現地ユーザー対応も充実している。
「調剤薬局で働く同級生と会う機会があると、ミスをいかに防止するかについて、よく話題に上ります。人間の力だけでミスを防ぐことは不可能で、監査の助けとなるツールは必要だと思います。自分の体験から『ミスゼロ子』が有力な選択肢のひとつという話をしています」と新井氏は語る。