「ミスゼロ子」で安心・安全を担保し、丁寧な服薬指導が可能に


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金山さくら薬局は、駅ナカにあるため多様な処方箋を応需しており、充実した服薬指導を実施するため、調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」を導入した。また、心療内科の患者が多い同薬局では、患者の話をよく聞くことが重要で、「ミスゼロ子」が患者と薬剤師の安心・安全を担保する不可欠のツールとなっている。

メンタル不調患者に、かかりつけ薬剤師の需要
 金山さくら薬局は、株式会社ファーマスター(本社:愛知県名古屋市)が愛知県下に展開する調剤薬局11店舗のうちのひとつ。同社は介護事業にも取り組んでいる。また、同社はドローンで離島に薬を運ぶ実験的な試みをしていることでも知られている。 

金山さくら薬局は、2018年7月に開局し、2021年1月に現在地に移転した。現在地は名古屋市営地下鉄金山駅の改札口の目の前、金山地下街の一角にある。同駅はJR 線、名鉄線の駅もあり、地元では金山総合駅とも呼ばれている。交通の要衝で、名古屋有数の繁華街である。同薬局と同じ地下街には心療内科・精神科のクリニックがあり、そこからの処方箋が大半を占める。

「働きながらクリニックに通っている患者さんが多く、年齢は男女ともに20〜40代の方が中心です。特定の薬剤師による対応は、メンタルに不調を感じている方の安心感につながりますので、かかりつけ薬剤師の需要はとても大きいと感じています。薬効があらわれるまで時間を要する薬剤が多く、服薬期間も長くなる傾向があります」と同薬局の薬局長で管理薬剤師の鈴木朋代氏は話す。 

処方箋応需枚数は非常に多く、備蓄医薬品目数は約1,100品目、ジェネリック医薬品使用率は90%超。スタッフは薬剤師8人(常勤6人・非常勤2人)、事務7人(常勤6人・非常勤1人)。クリニックの診療時間に合わせ、土日祝日も営業している。

読み取り速度と精度に優れたハンディ端末

鈴木氏は別の調剤薬局から転職して金山さくら薬局に配属されたが、同薬局ではちょうど同時期の2019年6月に株式会社クカメディカルが提供する調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」の検証機が導入され、同年7月に正式採用となった。 

「実は前の職場で『ミスゼロ子』を使っていたので、配属当初は『ミスゼロ子』がないことに少し不安な気持ちがありましたが、採用が決まり、私としてはこれで安心して業務に打ち込めると思いました。検証期間中、他社のピッキング監査システムも試したのですが、読み取りスピードも精度も『ミスゼロ子』が優れていました」と鈴木氏は話す。 

金山さくら薬局では、現在地に移転した当初は施設調剤に取り組んでいて、毎週100枚ほどの処方箋を応需し、「ミスゼロ子」と自動分包機を連携して使い業務を効率化していた。現在では外来が多忙となり、その業務をグループ他店に譲っている。 

「ミスゼロ子」は金山さくら薬局での採用を手始めに、現在はグループ8店舗に導入されている。店舗の事情に合わせて使い方を変えているが、金山さくら薬局では、ピッキング時に照合する方法を取っている。近隣クリニックが発行する処方箋にQRコードが付いているため、受付時点で瞬時に処方箋内容が確定、ピッキング時にハンディ端末で薬品バーコードを読み込むことで照合できるからだ。 

「導入当初こそ、ハンディ端末から聞こえる音に対して『この音はなんの音?』とよく同僚の薬剤師から聞かれましたが、皆さんすぐに扱いに慣れました。また、作動させた後のカーソルの位置を変更してほしい、といった細かな要望にもすぐに対応してくれて、とても使い勝手のよい状態になっています。当初、ひと手間増えるのではないかと心配する薬剤師もいましたが、今は『ミスゼロ子』で手間が増えたと感じている人はいません。それどころか、『ミスゼロ子』がないと不安と口をそろえています。多忙のなかでもじっくり丁寧に患者さんの話を聞く必要のある当薬局では、薬剤師が取り間違いなどの不安を覚えることなく、服薬指導に専念できることが非常に大切です。今後は広域処方箋もさらに増やしていきたいと考えています。『ミスゼロ子』によって患者さんにも薬剤師にも安心・安全を担保できるのは心強いです」と鈴木氏は話す。

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