「迅速・正確・丁寧」にマッチした「ミスゼロ子」 端末4台を駆使し大量の処方箋に応需
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/mis0/mis0.com/public_html/mis/wp-content/themes/lightning/_g3/inc/template-tags.php on line 356
仙台調剤薬局あすと長町店では、調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」を導入、4台の端末を駆使して大量の処方箋に応需している。軟膏調剤、一包化にも端末を1台ずつ配置することで、正確かつ効率的な業務運営を可能にした。
迅速、正確、丁寧であることを大切にしている
仙台調剤薬局あすと長町店の開局は2014年7月。同じビルに複数のクリニックが入居しているほか、近隣に公立病院もあり、あらゆる診療科の患者が来店する。処方箋応需枚数は1日に約300枚という大型店舗である。備蓄医薬品目数は約3,000品目、ジェネリック医薬品の使用率は81%。薬剤師は常勤19人、非常勤6人、事務は常勤11人、非常勤4人となっている。同店を経営しているのは、東日本に82店舗の調剤薬局を展開しているシップヘルスケアファーマシー東日本株式会社(本社:宮城県仙台市)で、同社はシップヘルスケアホールディングス株式会社(本社:大阪府吹田市)のグループ会社である。
シップヘルスケアファーマシー東日本は、介護保険法の成立前からいち早く薬剤師による在宅医療支援に取り組んでおり、仙台調剤薬局あすと長町店でも、30施設と個人宅40軒に対応し、在宅医療に注力している。
同社の薬局事業本部第二薬局事業部スーパーバイザーで、同店の管理薬剤師も務める松井久祥氏は、「在宅、外来それぞれを担当する薬剤師のなかからリーダーを選び、責任と権限を分担しながら運営しています。大切にしているのは、迅速、正確、丁寧であること。特に服薬指導にあたっては、患者さんごとに思いや悩みは違うので、それらをきちんと聞いて、薬剤師として患者さんのために何ができるかを考えるように心がけています」と話す。
コロナ禍以前は認知症に関する相談会といった地域貢献活動に取り組んでいた。コロナ禍の今でもワクチン接種会場に薬剤師を派遣し、希釈や充填などで接種の支援をしているという。
薬剤師の精神的負担が大きく軽減
仙台調剤薬局あすと長町店では、株式会社クカメディカルが提供する調剤ミス防止システム「ミスゼロ子」を2019年8月に導入した。専用端末で薬品のバーコードを読み込み、処方箋入力情報と照合することで、調剤ミスを防止する仕組みである。
「当社では現在、21店舗で『ミスゼロ子』が導入されています。以前勤務していた気仙沼薬局いちご・とまと店でも使われていて、とても便利だと感じていました。上司が当店での導入を検討していることを知り、ぜひ使いたいと進言して、導入することができました」(松井氏)
「ミスゼロ子」は店舗の業務フローに合わせてさまざまな使い方をすることができる。仙台調剤薬局あすと長町店では、処方箋情報に基づいて取り揃え、監査の時点でミスゼロ子を使用している。また、先調剤機能を使い、軟膏を混合する際は薬剤ごとのバーコードを読み取り、レシートに印刷して、監査にまわしている。レシートから混合した薬剤名を後から確認できる。一包化でも先にバーコードを読み取り、処方箋入力情報と照合している。軟膏と一包化のところに各1台の端末を置き、計4台の端末を使っている。
「従来は監査時に、モノと数量の両方の間違いがないか神経を使う必要があったのですが、『ミスゼロ子』の導入後は数量の間違いを注意すればよく、薬剤師の精神的な負担は大きく軽減されました。インシデントの報告も減り、特に剤型の問違いや先発品、後発品の間違いなどは限りなくゼロになりました。また、『薬を受け取っていない『数が少なかった』という問い合わせがたまにありますが、『ミスゼロ子』を使用していることを説明して『もう一度、ご自宅のなかを探してもらえませんか』と言うと、納得してもらえます。当店のような大型店はもちろん、薬剤師1人や2人で運営している店舗でもミスゼロ子』があると、安心して業務に取り組めると思います」と松井氏は話す。
PDFダウンロードは こちら
DI202208