「とても安心感があります」ミスゼロ子で調剤ミスを防止


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調剤ミスのほとんどがヒューマンエラーに起因しており、 「処方せんの読み間違い」「医薬品の取り間違い」といった不注意による単純ミスが多い。こうしたミスを防ぐため、ファルコはやぶさ薬局三条店では、バーコードピッキングシステム「ミスゼロ子」を導入している。 

 開局当初からミスゼロ子を導入 

ファルコはやぶさ薬局 三条店(京都市東山区)は、(株)ファ ルコファーマシーズ (森正彦社長、本社:京都市中京区)の事業会社として京都府内を中心に西日本各地で薬局をチェーン展開する(株)ファルコクリニカルプランが、2008年6月に開局。三条大橋の近傍にある同薬局は、同じビル内の「外科・内科・皮膚科」「心療内科・精神科」「耳鼻咽喉科」をはじめ、近隣の病院などから1ヵ月約3000枚の処方せんを応需しており、 常勤薬剤師5人、パート薬剤師2人、事務員3人のスタッフで業務をこなしている。

「さまざまな診療科目の調剤を行っているので、調剤過誤が生じないよう留意するほか、服薬コンプライアンスが高まるように丁寧な服薬指導に注力しています」と語るのは、同薬局管理薬剤師の奥原裕美子氏。その業務を支えているのが、調剤ミスを防止するバーコードピッキングシステム「ミスゼロ子」である。開局当初からミスゼロ子を導入し、その効果が実感できたため、現在ではファルコクリニカルプランが運営する全店舗に同システムが採用されている。

医薬品取り違いや調剤漏れをゼロにすることが可能

調剤ミスのほとんどがヒューマンエラーに起因しており、「処方せんの読み間違い」「医薬品の取り違い」「思い込み」といった不注意による単純ミスが原因であることが多い。この点に着目した (株)クカメディカルが独自開発したのが、ミスゼロ子。これはレセプトコンピュータと連動するシステムで、導入時、薬局はクカメディカルが提供するバーコードシール(JANコード)を薬品カセットに貼るだけでよい。このバーコードをハンディ端末で読み取って、調剤ミスを防ぐ仕組みだ。 ミスゼロ子を活用するファルコはやぶさ薬局三条店の場合、調剤の進行手順は次のようになる。①レセコンに処方内容を入力する。②ハンディ端末に受付番号を入力するか、患者名から選択し、患者データを呼び出す。③処方せんに基づいて錠剤ケースを選択し、ケースに貼られたバーコードをハンディ端末でスキャン。正しい薬品を選んだ場合、薬品名・数量が表示されるが、誤った場合はエラー表示が出る。ハンディ端末画面で商品名・数量を確認。ケースから薬品を取り出す。また、散薬を調剤するときは、ミスゼロ子の散薬システムで、薬品間違いや秤量ミスを防ぐだけでなく、常用量のチェックまでかけている。「ミスゼロ子を使えば、医薬品取り違いや調剤漏れという大きなヒューマンエラーをゼロにすることが可能です。薬剤師は調剤ミスのリスクが軽減されるので、安心して処方鑑査と服薬指導に専念できます。 また、薬品の充填ミスを防ぐこともできます」と奥原氏。こうした薬剤師の精神的な負担の軽減とともに、「調剤全体の流れがスムーズになったことも、ミスゼロ子の導入メリットです」と奥原氏は指摘する。 

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