「ミスゼロ子」に残る履歴を分析し、ヒヤリハット報告にも活用
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アイランド薬局田口町店様(群馬県高崎市)
アイランド薬局田口町店は、アポロメディカルホールディングス(株)(本社:東京都豊島区)が運営する店舗の1つ。同社は北海道から兵庫県まで全国に100店舗を超える調剤薬局を運営。「健康フェア」などを通して、地域の健康づくりにも貢献している。アイランド薬局田口町店は、丘の上に立地する循環器病院に近接していることから、処方箋の大半はこの病院からのもの。同 病院には循環器科のほか、さまざまな診療科があり、薬剤も多彩な領域のものを扱っている。処方箋応需枚数は1日に約150 枚、備蓄医薬品は約1,100品目。常勤薬剤師7人(うち非常勤 1人)、事務員6人(非常勤1人)のスタッフで薬局業務をこなす。
同社の関東ブロックマネージャー で、同店の管理薬局長を務める舟橋智裕氏は、「診察や検査で疲れている患者さんやご家族が多く、なるべく早く薬を渡せるように、仕事の効率化を図ることが不可欠です」とからだという。スタッフからも「自動分包機による一包化では、コンベア品の調剤ミスをも防ぐことが可能。システムとしての完成度が高く、非常に信頼できる」との声が上がる。
また、「ミスゼロ子」は、ピッキングする薬剤や集薬した薬剤の バーコードなどの単票をジャーナルプリンタ(別売)で印刷するこ とができる。そして、いったん読み取ったバーコードのデータを手動で消すことは原則としてできず、履歴として残る仕組みになっ語る。 その一方で、限られた時間の中 でも、薬剤や検査結果などについてており、「この履歴が重要」と舟橋氏は指摘する。「ピッキングした薬剤に間違いがあれば、『ミスゼロ子』が教 えてくれるので、患者さんに被害が及ぶことはありません。しかし、相談を受けたり、説明したりすることも大切にしており、患者が何か問題を抱えていると感じた時は、積極的にコミュニケーションを図るように指導しているという。同店ではこうしたコミュニケー ションに意欲を持っている薬剤師がそろっており、「スタッフに恵まれている」と舟橋氏は話す。
「ミスゼロ子」を導入したアイランド薬局田口町店では、同システムのハンディ端末をピッキング時はもちろん、監査台にも常置し、活用している。舟橋氏は「ヒューマンエラーを防止し、GS1コードの自動更新までしてくれる、この優れたシステムを使わないという選択肢はありません」と言い切る。長年頭を悩ませてきた問題が、「ミスその間違いが起こった背景があるわけで、それを検証し、今後の防止策を講じることも大切です」
こう強調する舟橋氏は「ミスゼロ子」に残された履歴データを集計し、ピッキングでミスがあった事例を抜き出して分析し、会社に提出するヒヤリハット報告に活かしている。
「過去のミスを分析すると、薬剤名やパッケージがそっくりで、 間違いやすい製品があることがわかります。名称が似ている薬剤は、近くの棚に置いてしまいがちなのですが、あえて棚の位置を変えるなどの工夫が必要です。絶対にミスをしないという人間はいませんから、システムを活用してミスを減らすことが大切。 その上で、『ミスゼロ子』によって得られるようなデータを活用して、 どのようなミスが起きているのかを常に検証する必要があると 思います」
舟橋氏の取り組みは、「ミスゼロ子」に十分な機能が備わっ ていることで実現できたものだといえる。アポロメディカルホールディングスでは、今夏までにすべての店舗で「ミスゼロ子」を導入する予定だ。
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