名前・規格過誤ゼロ件を実現した「ミスゼロ子」の導入
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おかやま薬局児島店様(岡山県倉敷市)
岡山県内で調剤薬局を展開するオカイ・メディカル・ファー マシー(おかやま薬局)は2店舗にクカメディカルの調剤ミス 防止ピッキングシステム「ミスゼロ子」を導入。検証の結果、 調剤過誤をゼロにする成果が見られている。
おかやま薬局児島店では処方箋受付と同時に調剤を行う「先調剤・後照合」で運用。最後に監査する薬剤師が混乱しないよう、「ミスゼロ子」で確認済みのトレーには「ミスゼロ子終了!!」のカードを入れている
オカイ・メディカル・ファーマシー(おかやま薬局)は、1998年に 岡山市北区に1号店を開局し、現在、岡山県内に12店舗の調剤 薬局を展開している。地域医療への貢献を重視し、町内会や老 人会などでの「出前お薬教室」、おかやま薬局の管理栄養士チームによる「栄養教室」「個別栄養相談」の開催に加え、グルー プ内では複数名の薬剤師が学校薬剤師としても活躍。在宅訪問にも力を注いでいる。
「薬剤師や栄養士の機能をフルに発揮するために、薬局内だけでなく広く地域で活動し、社会的な信頼を得たいと考えています」と語るのは、児島店(倉敷市)の管理薬剤師、清水正登氏。
2007年3月に開局した児島店は、近隣の心療内科・精神科クリニックを中心に1ヵ月約2000枚の処方箋を応需。備蓄医薬品目数は約1000品目、後発医薬品の使用割合は約70%。スタッフ構成は薬剤師3人、事務員3人となっている。「服薬コンプライアン スを高めるために、不安を与えないような服薬指導を心がけています」と清水氏は話す。
一方、安心・安全の調剤体制をつくるために、同グループ薬局では調剤過誤防止への取り組みも図ってきた。月に1回、危機予知トレーニングを店舗で行い、調剤ミス件数を減少させている。 しかし、この試みは「計数ミス」の減少にはつながったが、すべ てのミス減少には寄与しなかった。ミスの内容を調べると、その6割は「名前・規格ミス」 であることが分かり、こうしたミスをゼロにすることを目標に、調剤過誤監査システムの導入を決定したという。
複数の監査システムの特徴と価格を比較した結果、「ミスゼロ子」に決定。2014年11月に総社 店(総社市)、2015年6月には児島店に導入された。「『ミスゼロ子』は、1シンプルで使い易い、2薬局毎の運用に応じた柔軟 な運用が可能、3処理時間が短くて済む、1薬品マスター更新 の対応が早い、5設置スペースを取らない、など他製品に比べ 大きなメリットだと感じました」(清水氏) * 最初に導入された総社店における「ミスゼロ子」の効果は、 昨年鹿児島市で開催された第48回日本薬剤師会学術大会で 発表された。その結果を見ると、導入前に比べインシデント(投 薬前に発生したミス)では「名前・規格ミス」の件数が有意に減少。調剤過誤(投薬後に発覚したミス)はゼロになった(図)。
「注目すべきは名前・規格の過誤だけではなく、その他の調剤 過誤もゼロになったことです。これは、『ミスゼロ子』導入により、 スタッフ全員のリスク意識が向上した結果だと考えています。安心・安全を担保する監査システムとして、『ミスゼロ子』の有用性 を実感しています。導入後のサポートや運用相談もしっかりしている点は薬局にとって安心できる点です」と清水氏は話す。
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