「ミスゼロ子」の導入により規格間違いなどのミスが確実に減少


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長崎県の大村東彼薬剤師会が運営する長崎中央調剤薬局(長 崎県大村市)では、調剤ミスを防止するバーコードピッキングシステム「ミスゼロ子」を今年2月から導入している。「照合が簡単で、規格間違いなどのミスが軽減した」と同システムの有用性を高く評価している。 

薬剤師会営薬局として地域医療に貢献。 

長崎中央調剤薬局は長崎県薬剤師会の会営薬局として1990年に開局。2006年から支部である大村東彼薬剤師会によって運営されており、医薬品の備蓄センターや薬剤師の研修機関としての役割も担っている。長崎県の基幹病院ならびに離島医療における親元病院として中心的な役割を果たしている国立病院機構 長崎医療センターの門前に位置し、1ヵ月に応需する約3300枚の処方箋のほとんどは同センター発行のものだという。

「長崎医療センターは県内の患者さんだけでなく、県外から受診する方も多くおられます。会営薬局なので、対応の仕方によっては大村東彼薬剤師会全体に対する印象が悪くなりかねません。いつも見られているという意識を持ち、薬剤師の代表として恥ずかしくない服薬指導や応対を心がけています」と、大村東彼薬剤師会の理事も務める同薬局管理薬剤師の高木由美氏は話す。

スタッフは、常勤薬剤師6人、パート薬剤師2人、常勤事務員3人、パート事務員4人。「重症の患者さんも多いので、なるべく待ち時間が長くならないように迅速な調剤に努めています」と高木氏。

だが、同薬局におけるジェネリック医薬品の処方率が45%程度まで上がっていることに加え、一般名処方の増加、長期処方による1人あたりの調剤薬剤量が増えていることなど、調剤に手間取る要素が増加しているという。また同薬局では、実務実習の薬学生を含め、様々な年齢・経験の薬剤師が調剤を担当するため、規格間違いなどのミスにどう対処するかも課題の1つだった。「患者さんを待たせず、しかも調剤ミスが起こりにくい方法を考えていたところ、近隣の導入薬局から『ミスゼロ子』を紹介されたのです」と高木氏は明かす。  

「ミスゼロ子」は“最後の安心の拠り所 」 

「ミスゼロ子」は調剤ミスを防止するバーコードピッキング 、システムで、(株)クカメディカルが独自開発したもの。長崎中 央調剤薬局では導入前、画像による鑑査システムなども検討したが、「スペースを取らない」「操作が簡単」「患者を待たせな ない」などのメリットがある「ミスゼロ子」を総合的に判断して 選択した。「ミスゼロ子」は発売されているほとんどすべての 薬品がマスターに入っており、箱やシートに記載されているJANコード、GS1-RSSコードのどちらにも対応している唯一のシステムである。同薬局での運用方法は、レセコンからの入力を待たずに調剤を行い、その調剤結果をレシートに印刷する。 レセコンから の入力が完了した時点で、鑑査担当者がレシート上部に印字されたバーコードをひとつ読み取ってレセコン内容との照合 をかける、という流れで行われている。「『ミスゼロ子』によって薬を確実に調剤したという証拠が残ります。“最後の安心の拠り所”として、このシステムはとても有用で、機械の苦手な薬剤師でも問題なく操作できます。しかも、 導入したその日にスムーズに運用することができました。おかげで薬剤師がやらねばならない処方薬の妥当性チェックなどに注力できるのが何よりうれしく思っています」と高木氏は話す。

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