薬剤師が対人業務に集中できる調剤過誤防止システム「ミスゼロ子」
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健やか薬局中川店は、地域の健康をサポートする薬局として併設のカフェやイベントスペースを活用。また、非薬剤師によるピッキングも安心して行える調剤過誤防止システム「ミスゼロ子」を導入し、薬剤師の本来業務である服薬指導や健康アドバイスに注力する体制を整えている。
三重県松阪市の健やか薬局中川店は、近鉄大阪線と近鉄名古屋線が合流する伊勢中川駅から徒歩9分ほどの地にある。近年、住宅が増え、近隣に住む子育て世代の利用者が多い。
同店を経営するのは、株式会社メディカルリンク(本社:三重 県松阪市)。同社は2008年11月、三重県津市に「みゆき薬局」 を開局して以来、三重県内に多数の薬局を展開している。現在、「健やか薬局」14店舗、その他の薬局名で10店舗、独立起業店7店舗を加えたグループを形成。「真の地域密着型、健康トータルサポートカンパニー」を目指した活動に特徴がある。
健やか薬局中川店も、同社の考え方を反映して、カフェやイベントスペースを併設するユニークな造りになっている。「カフェ では漢方茶のメニューを用意、漢方に詳しい薬剤師がお客さまの体調をうかがって、 それに合わせたお茶を提供しています。
また、イベントスペースは地域の皆様に無 健やか薬局中川店の管理料で貸し出しています」(同店管理薬剤師・ 薬剤師・岸田美穂子氏 岸田美穂子氏) コロナ禍で自粛中だが、これまで熱中症対策として経口補水液づくりなどのイベントを開催し、薬剤師と管理栄養士による健康アドバイスを実施してきた。
「患者さんでなくても来店していただき、気軽に健康について相談していただける関係づくりを目指しています」と岸田氏は説明する。
メディカルリンクでは、ICT機器を積極的に導入しており、健やか薬局中川店でも、施設調剤に威力を発揮する小型全自動錠剤分包機や全自動散薬分包機を活用している。そうしたなかで、 同店では2020年5月、株式会社クカメディカルが提供する調剤過誤防止システム「ミスゼロ子」を導入した。
「施設訪問のため薬剤師が外出すると、店に薬剤師が1人と いうことも珍しくありません。非薬剤師の職員がピッキング作業を補助することも多いのですが、『ミスゼロ子』を使うことで、非常に安心感があります。別物間違いの心配はまずありません」(岸田氏)
同グループ薬局では、棚番登録機能を活用して運用の統一を図っている。非薬剤師や系列店からのヘルプで勤務した薬剤師などが「ミスゼロ子」を使用する際、「参照ピッキング」機能を使用してハンディ端末に棚番表示をさせることで、動線を可視化し、スムーズなピッキングを実現させている。
このように、「ミスゼロ子」の機能を有効活用することで、 チェーン店が地域を絞って集中的に出店するドミナント戦略のメリットを最大化させている。反面、グループ19店舗で稼働中の 「ミスゼロ子」の使い方は各店舗の運用に合わせて工夫されている点もあり、「ミスゼロ子」ならではの豊富な機能がそれを可能にしている。
「ミスゼロ子」は、各ユーザーから寄せられたご要望をもとに機能のアップデートも実施。最新バージョンでは、薬品マスタ更新を自動的に行えるようになった。また、ピッキング・監査以外の機能も有しており、同グループでも他社在庫システムと連携した棚卸機能(オプション)を搭載させている。 「当社では来店される地域の皆様とのコミュニケーションを重視しているので、薬剤師は対人業務に力を入れたいと考えています。今後も『ミスゼロ子』をうまく使って、地域の皆様の健康づくりに貢献したい」と岸田氏は話す。
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