業務の形に合わせて柔軟に使用できる調剤過誤防止システム「ミスゼロ子」


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田辺薬局港南中央店では、株式会社クカメディカルが提供する調剤過誤防止システム「ミスゼロ子」を導入し、別物間違いを根絶した。使い方が簡単で、業務の形に合わせて柔軟な使い方ができる点も好評だ。
地域連携薬局として、受診勧奨や在宅医療に対応
田辺薬局株式会社は、首都圏に75店舗(うち29店舗は業務提携)の調剤薬局を展開。田辺薬局港南中央店は横浜市営地下鉄港南中央駅から徒歩数分の鎌倉街道沿いに立地し、周辺は住宅街が広がっている。
来局する約7割の患者が、近隣の内科と耳鼻咽喉科のクリニックの受診者だが、大学病院や総合病院の利用者も少なくない。
処方箋応需枚数は月に2,000~2,200枚ほどで、備蓄医薬品目数は約1,800品目。ジェネリック医薬品の使用率は約74%を占める。薬剤師7人(常勤4人、非常勤3人)、事務員3人(常勤2人、非常勤1人)で薬局業務をこなす。
同店は神奈川県から地域連携薬局として認定されており、地域の医療機関、行政や福祉を担う関係機関などと緊密に連携している。「全員の薬剤師が地域連携に関する研修を受講済みで、処方箋のない方に対しても、受診勧奨すべきか、一般医薬品で対応できるかの判断をしています。また、入退院時の情報共有を医療機関と行ったり、近隣の医療機関や福祉窓口を紹介するといった活動も行っています」と、田辺薬局薬局事業部運営第7エリアリーダーで港南中央店薬局長/薬剤師の岡田博之氏は話す。
コロナ禍以前は、骨年齢や肌年齢の測定会を実施し、気づきがあれば受診を促していたという。
「薬剤師以外のスタッフがピッキングするようになったことや、一般名処方が増え、先発品と後発品の区別が煩雑になったことなどから、安全性を担保する新しい仕組みが必要だと感じていました。そんな時、近隣の田辺薬局にヘルプで入った薬剤師から、その店舗ですでに導入されていた『ミスゼロ子』の話を聞き、興味を持ちました。私自身も近隣店舗で試してみたところ、使いやすく安心な製品だとわかり、うちの店でもぜひ、と会社に導入を提案しました」(岡田氏)
同店では導入に当たり、クカメディカルの担当者から説明を受けたスタッフが薬剤師に使い方を指導する形をとった。
「当店では3台のハンディ端末を使用しています。直感的にわかりやすく作られているので、操作はとても簡単で、大々的な講習会は必要ありませんでした。『これ、どうするの?』といったやりとりが3日ほどありましたが、それで皆、覚えてしまいました」と岡田氏は言う。
同店では、外来で使用する場合の運用は、処方箋をもとに薬品を取り揃えた後に、「ミスゼロ子」の端末でバーコードを読み取り、確認した後に監査を行う流れを原則としている。
一方、施設調剤などの運用では、薬品をピッキングした際に集薬モードで読み取るとバーコードが記載されたレシートが印刷される。レセコン入力後、そのレシートのバーコードをハンディ端末で読み取り、レセコン入力内容と照合するといった使い方をしている。
「業務の形に合わせて柔軟な使い方ができるので、大変助かっています。以前はジェネリック医薬品に絡む間違いがたまにあったのですが、『ミスゼロ子』を導入後は、別物が調剤室の外に出たことは一度もありません。何より薬剤師として安心できる心理面の効果が大きい」と岡田氏は話す。
別物間違いがなくなり、薬剤師として安心できる

DI202112

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