「ミスゼロ子」と「ミスゼロ子Camera」で薬剤師の心理的な負担を大きく軽減


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わたなべ調剤薬局様(東京都千代田区)

東京・日比谷のオフィス街に立地するわたなべ調剤薬局には、 多忙なビジネスパーソンが数多く来局する。同薬局で大活躍しているのが、クカメディカルの提供する調剤過誤防止ピッ キングシステム「ミスゼロ子」と「ミスゼロ子 Camera」。調剤ミスを限りなくゼロにし、薬剤師に安心感をもたらしている。

 わたなべ調剤薬局は、雅ファーマシー株式会社(本社:東京都千代田区)が経営する2店の調剤薬局の1つで、オフィス街のビルに入居している。同じビルに入居する7つのクリニックからの処方箋とともに、大学病院や総合病院などの処方箋も持ち込ま れる。近隣ビル街で働くビジネスパーソンの利用が多く、夕方から夜にかけての時間帯が混雑する。処方箋応需数は1カ月に 3,000~4,000枚で、備蓄医薬品目数は約1,600品目、常勤薬剤師8人、事務4人で運営している。 

 代表取締役で薬剤師の渡邉雅尋氏は、勤務する薬剤師に対 して「医療を担う一員としての自覚」を求めているが、その気持ちがあればほとんどの問題は解決できると話す。「都心部の店舗ですが、在宅医療にも対応しています。また、 備蓄品にない特殊な薬が必要な患者さんに対しては、薬剤師会などを通じて入手できる店舗を探し出し、素早くお渡しできるよ うに手を尽くしています」(渡邉氏) 

音声付きの動画で確認できる安心感 

 わたなべ調剤薬局では、薬剤師のミスを減らすとともに効率 的に業務を運営する観点から、さまざまな機器やシステムの導入を図ってきた。そんななかで、2017年12月にクカメディカルが 提供する調剤過誤防止ピッキングシステム「ミスゼロ子」(ハンディ 端末3台)、翌年1月に「ミスゼロ子Camera」(5台)を導入した。 

 「展示会で資料を手に取ったのがきっかけです。クカメディカルの本社がある奈良市まで出向き、実際の機器に触れながら説明を受け、導入を決めました」(渡邉氏) 

 わたなべ調剤薬局では、調剤業務を静止画で記録していたが、 投薬後の結果確認しかできなかったため、「ミスゼロ子」と「ミス ゼロ子 Camera」を組み合わせて使用している。  同薬局での調剤業務は来局者に渡す番号札に付いている バーコードを「ミスゼロ子」のハンディ端末で読み取るところから 始まる。次に全自動薬剤払出機によって用意された薬剤のレシー トに記載されているバーコードをハンディ端末で読み取る。この 時点で間違いがあれば、すぐにわかる仕組みだ。  「『ミスゼロ子』の導入時は、バーコードの読み取りが面倒で はないかと心配しました。でも実際に利用してみると、すぐに慣れることができ、読み取り作業によって時間がかかることもありま せん。何よりピッキングの間違いがほとんどなくなりました」(渡邉氏)  加えて威力を発揮しているのが、「ミスゼロ子 Camera」である。 小型カメラが投薬カウンターに取り付けてあり、音声入りの高画 質動画で録画される。薬品名はもちろん、薬情、薬袋、処方箋、 領収証などを全て確認でき、静止、拡大、印刷もできる。  「薬剤師なら誰でも『あの説明、ちゃんとしたかな』と、患者さん が帰られた後に心配になった経験があると思います。そういう時 は『ミスゼロ子 Camera』の動画でしっかり確認します。万一、 説明が不足していれば、電話でフォローしています」(渡邉氏)  また、まれに患者の勘違いで、数量が間違っていたのではな いかという問い合わせがあるが、これも動画ではっきり確認でき るので対応がしやすいという。 

 「投薬担当の薬剤師は、患者さんの表情や言葉に注意を払 いながら、服薬指導をすることが大切です。その時に、調剤ミス を気にしていると、集中力を欠いてしまいます。『ミスゼロ子』と『ミ スゼロ子 Camera』の導入により、薬剤師の心理的な負担を大きく軽減できました。バーコードの付いていない端数の錠剤を扱う時など、ミスゼロ子を使うにあたっての注意点はありますが、そこさえ押さえておけば、これほど安心できるツールはありません」と 渡邉氏は話す。 

DI_202006

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